• テキストサイズ

気炎万丈【鬼滅の刃/煉獄杏寿郎】【R18】

第47章 あなたと一緒に


杏寿郎はこれ以上話をしていると、嫌な事を言い出しそうで話を終わりにしようとに背を向ける。
背を向けて寝る事など今まで無いので、は少し困惑する。
急に寂しい気持ちになってその背中に抱き付いた。
「、どうした?」
「ううん。何か私嫌な思いさせちゃった?」
「・・・・いいや。君はいつもよくしてくれている。」
「・・・そっか。・・・明日は早い?」
「五時半集合だ。四時半には起きなければならない。」
「・・・それは大変だね。一日?」
「あぁ。午前中は遠征で午後は学校に戻って稽古だ。五時終了だから今日ほど遅くはならない。」
「・・・じゃあ。美味しいご飯作って待ってるね。」
「ありがとう。、今日は宇髄とどんなことをしたんだ?」
「公園で会って、近況を報告し合って、・・・ランチかな。桜寿郎に木登りを教えてくれたよ。」
「そうか。楽しそうだな。・・・では、明日も宇髄を誘って遊んだらどうだ?」
「・・え?誘ってないよ。何でそんなこと言うの?今日はたまたま・・。」
「・・・・・そうだったな。すまん。変な事を言ってしまった。忘れてくれ。・・もう寝よう。お休み。」
杏寿郎は嫌味を言ってしまった事に後悔した。が困った声になっていた。
「・・・うん。お休み。」
は杏寿郎の背中から体を離し、しばらく背中を眺めながら何か言葉を掛けようと思って考える。が、いい言葉が見つからなかった。仕方が無いので背中に向かって、「・・・杏寿郎、愛してるよ。」と言ってみたが、もう寝てしまったのか杏寿郎からは返事が無かった。

杏寿郎は起きていたが、宇髄に嫉妬してしまっている自分にショックを受けていた。自分で何を言い出すか分からない。をこれ以上傷つけたくないので口を開くことができなかった。
しばらく自己嫌悪に陥っていたが、はっとする。
はさっき愛していると言ってくれた。確か俺は返事をしていない。
そっと体を返してを見る。は桜寿郎に指を握らせたまますうすうと寝息を立てていた。
手を伸ばしての頬に触れ、「俺も君を愛している。」と呟く。の髪の感触を指先で楽しんでいる内に杏寿郎も寝てしまった。
/ 261ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp