• テキストサイズ

気炎万丈【鬼滅の刃/煉獄杏寿郎】【R18】

第47章 あなたと一緒に


杏寿郎が生徒を全員見送ってから家に着いたのはもう8時半を回って9時が近かった。
そして次の日の集合は5時半だ。
「ただいま」
「おかえり、杏寿郎。お疲れ様。」
いつもの笑顔では出迎える。
「お腹空いた?」
「あぁ。」
「お風呂入れるよ?」
「じゃあ先にお風呂を頂こう。桜寿郎はもう寝たか?」
「うん。多分寝てると思う。」

杏寿郎は明らかに元気が無い。
は心配に思いながらも夕飯を温めなおす。
夕食はほうれん草と豆腐のお味噌汁と菜の花のお浸し、小松菜のツナマヨ和え、鶏肉とサツマイモとレンコンのバターポン酢炒め、竹の子とじゃこの混ぜご飯。
そんなに手間がかからず、杏寿郎の好きそうなものを準備して待っていた。
は桜寿郎と少し夕食は食べたので、菜の花をおつまみに白ワインでも飲みながら杏寿郎と少しでも話ができたらいいなと思っていた。

杏寿郎もお風呂から上がり、さあ食べようとがグラスにワインを注ごうとしたときに寝室にいた桜寿郎が泣き出した。
「・・・行ってくるね。」
「あぁ。ありがとう。」
珍しく桜寿郎はぐずぐず泣いて眠らず、は桜寿郎の背中をぽんぽんと叩いてやりながら隣でウトウトしてしまった。

小一時間ほど経つと小さくドアの開く音がして寝室に杏寿郎が入ってきた。ドアの音で目を覚ましたは布団に入ってきた杏寿郎に話しかける。二人とも天井を見ながら少し話した。いつもならすぐに杏寿郎が手を繋いでくるのに、今日は手を伸ばしてこなかった。
「ごめんね。一人でご飯食べさせちゃって。」
「いいや。いつもありがとう。美味しかった。・・・最近部活が忙しくて申し訳ない。」
「ううん。煉獄先生強いし教え方が上手だから、みんな指導して欲しいんだよ。大会が近いし。でも、少し疲れているみたいだから心配。」
「・・・疲れているのは部活ではないが・・・。」
「何か悩み事?」
「・・・・・うーむ。悩んではいない。」
「そっか。」
/ 261ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp