• テキストサイズ

気炎万丈【鬼滅の刃/煉獄杏寿郎】【R18】

第47章 あなたと一緒に


「煉獄はそんなに器用な男じゃねーからな。しばらくは部活が中心だと思った方がいいぜ。」
「そういう何でも一生懸命な所も好きなんだけど。きっと今、私自身に余裕が無いんだろうね。」
「・・・、お前時間ある?」
「なあに?」
「桜寿郎見ててやるから30分でも一時間でもふらふらして来いよ。どっかの店で読書したり、スマホいじったり何でも。洋服とか買いたいならもっと長い時間見てやるぜ。・・・お前が嫌じゃなかったら。」
「おー。さすがスパダリ天元様。・・・桜寿郎任せて大丈夫?」
「忘れたか?俺、桜寿郎の父上よ?」
「ふふふ。そうだった。」
「お、落ちてきた。」
落ちて来たのは天元の息子。黒髪で黒い瞳の雛鶴似。落っこちて天元にキャッチされると、キャッキャッと笑ってまた登って行った。

有難く天元に桜寿郎をお任せして、は近くのカフェでゆっくりコーヒーを飲みながら読書を始めた。しかし、ページをめくる手は直ぐに止まり、杏寿郎の事ばかり思い出してして考え込む。
そして、自分も随分ストレスが溜まっていたことに改めて気付く。今、自分の心には一人の時間も足りていないけど、圧倒的に杏寿郎が足りない。

30分ほど一人の時間を過ごした後、公園に戻る。天元は天心をべビーカーに乗せ、桜寿郎を抱っこして二人の寝顔を眺めていた。
「天元ありがとう。ちょっと気持ちが整理できた。」
「おー。じゃあ良かった。桜寿郎も天心も寝ちまったから飯でも行こうぜ。」
天元はがのんびりしている間に、それぞれが持って来た軽食を食べさせ、おむつも変えてくれていたようだ。
もベビーカーに爆睡中の息子を乗せて、近くのお店でランチをした。

天元は杏寿郎に一応報告しておこうと思って、そのランチの様子を撮って杏寿郎に送っていた。カメラを見て微笑むの画像でなく、ベビーカーで寝ている息子を見て穏やかな表情を浮かべている美しいの横顔・・・どうやらそれが一番良くなかったようだ。

/ 261ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp