第44章 ※三十個
杏寿郎は背中の方へ回り、ホックを外して肩紐を下ろす。
傷のない白い背中を眺めて、そのまま首筋にかぷりと噛みつき、背中を舐め始める。
「きゃ・・んっっ。ダメだって。待って。」
「わははは。、これが待てる男はいるのか?」
杏寿郎は優しくそう言うと、そのまま背後から抱き付いてブラを外して膨らみをやわやわと揉み始める。が、あっけなくその腕をに掴まれる。
「杏寿郎!こら!もー待ってってば!ほら、お湯が入ったから入ろ?」とが振り向き、杏寿郎に可愛く言う。
「む。・・・仕方ない。」杏寿郎も口を尖らせて諦める。
また体を向かい合わせて、杏寿郎のズボンを脱がすと、黒のボクサーパンツは、中にある物の形が分かるほど大きく膨らんでいた。は仕返しと言わんばかりに微笑んで、チラッと杏寿郎の目を見ながらその膨らみに手を伸ばし、触れ始める。
「こら、・・・」
杏寿郎は言いながらも次の動きを待っているようだった。そのまま触っていくとじっとりと湿った先端を見付けたので、親指の腹でぐりぐりこすりながら、もう一方の手で包み込み、親指で裏筋をなぞる。体がピクリと動き、「つっ」と小さく声が聞こえた。
「。そこまでだ。」
杏寿郎はくすっと笑い、の手を掴んで手の甲にチュッとキスをし、口にもキスをしながら下着を脱がし、自分の下着も脱ぐ。
お互い恥ずかしいので浴室の電気だけは消した。
裸になったを抱え、浴室に入り、勢いよくシャワーを出すと、蒸気でだんだん浴室が曇っていく。
をそっと立たせて正面から抱き締める。しばらく沈黙したのち杏寿郎が体を離し、の目を見つめて口を開く。