第39章 確認
「俺はが死んでから、8年後に38歳で死んだ。もともと忍びは小せぇ頃から猛毒を体に入れているから、38ならよく生きた方だ。俺が一人立ちしたのが15だったから、子供たちも15才になる位までは見届けたいと思ってた。ちょうど良い頃だった。」
「俺に似た子と、煉獄に似た子、んでに似た子、3人が遊んでるのを見てるとすげー幸せな気持ちになったぜ。」
「桜寿郎は俺が死ぬまで『俺の父上はあなただ。』ってずっとそばにいて助けてくれた。煉獄にほんとよく似た良い男に育ったぜ。で、俺が死んでからは、煉獄ん家で千や槇寿郎さんなんかと、近所の子供たちに勉強を教えたり剣を教えたりしたみてぇ。んで、医者になったって。」
「天悠と天蘭も俺が教えた忍術や護身術なんかで、偉い人の護衛の仕事についてうまくやったみてぇ。桜寿郎ともずっと仲良くしてたって。」
「どの子もに似て、優しくて、賢くて、強い、良い子に育ったよ。」
「嬉しい。良かった。・・・天元、立派に育ててくれてありがとう。」
の目からは。はらはらと涙が落ちた。
「で、今生か・・・。そもそもはこれからどうしたいと思ってんの?」
当たり前のように、天元はの涙を手で拭いてやりながら言う。