第33章 ※柱稽古
柱稽古の前夜、と天元はいつもの様に布団の上でごろりと寝転んだまま色々な話をした。
「天元の刀を貸してくれない?私それで柱稽古行く。」
「おお、良いぜ。は甲だからな。重い位で丁度いいだろう。」
「明日からの俺の稽古の時は何か背負うか?」
「40キロ位?」
「おーさすがだね。何か用意しとくわ。」
「・・・いよいよだね。」
「あぁ、決戦が近いな。お館様から爆薬が欲しいと言われた。かなりの量だ。」
「爆薬で吹き飛ばして粉々にしても、鬼って倒せるのかな?」
「藤の花の毒入れれば、そこそこの鬼ならいけるかもなぁ。」
「・・・あ、。甘露寺の稽古の変な服は絶対に着るなよ!!甘露寺にも言ってあるからな。」
「何で?」
は天元の反応が楽しいので、わざと聞く。
「そりゃ、お前があんなの着てたら他の奴らが稽古に集中できねぇよ。」
「後、悲鳴嶼さんの滝。女は体を冷やすのは良くねぇし、あれはたぶん胸が透ける。俺から言っとく」
「ん。分かった。」
少し笑いながら答える。
「・・・何で笑ってんだよ。」
「天元、優しいなーと思って。」
「当たり前だ。とこうやって過ごすのにどれだけ待ったと思ってるんだ。」
「待っててくれてありがとう。」
「なぁ」
天元がの近くへ来て体をくっつける。
「そろそろの体に触りてぇんだけど。」
「・・・傷だらけだし、子供を産んだ体だよ。きっとがっかりすると思う。」
「気にしてんのか?」
「うーん。そりゃちょっとは。深い傷も増えたし・・・。」
「、そりゃ俺もだぜ。目だって片方、腕だって片方ねーし。」
「天元は・・・その方が男っぷりが上がって色気が増してる。私、綺麗すぎて前よりも目が合わせられなくなってるもん。」
は頬を赤く染めて、俯きながら言う。