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気炎万丈【鬼滅の刃/煉獄杏寿郎】【R18】

第29章 上弦の陸


血鎌の攻撃を刀で受け流しながら首を狙うが、さすが上弦、なかなか切らせてはくれない。
体勢を立て直した炭治郎と交代で首を狙う。女の鬼の方の二人も善戦していた。

上弦の陸がこちらのしつこい攻撃に業を煮やして、攻撃の手を強め、今まで以上の速さと威力で血鎌の攻撃をしてきた。
「炭治郎!」
炭治郎を庇いにが駆け出した瞬間、一瞬早く天元が間に入り、攻撃を弾く。

「、何で来た?」
「ただ待っているだけはもう嫌。」

2人で攻撃を受け流すが、相手もどんどん速度を上げてくる。

次の瞬間
「くっ!」
天元の左目に斬撃が当たる。慌てて天元の隊服をつかみ後方へ投げるが、すぐに戻って来た。

「、俺への攻撃はもう構うな!」
ちらっと天元の方を見ると、顔や全身がかなり爛れている。(毒が回っている。呼吸では止められないのか。)

「炭治郎、止まるな跳べーーー!」
天元が叫びながら上弦の陸の腕を切り、それに合わせて炭治郎が跳ぶ。

その時、もう一方の腕の鎌で炭治郎を攻撃しようとしたのを見て、が間に体を入れる。鎌はの左上腕に刺さったが、その鎌のついた腕を切り落とし、体にも斬撃を出す。
とうとう炭治郎が上弦の陸の首を切った。額には痣が出ていた。

同時に、女の鬼の方も首が落とされた。
「やった!」

が、倒れた上弦の陸の体に異変が起きた。
体中からすさまじい威力の血鎌の斬撃が飛び出す。

は炭治郎の体を遠くへ放り投げ、天元の腰を抱えてとっさに跳んだが、背中に衝撃が走り吹き飛ばされる。途中で天元のお嫁さんが見えたので、その方向へ天元を飛ばす。

も体勢を崩したまま瓦礫の上に落ち、仰向けになる。

遠くの方で炭治郎や、お嫁さんたちの声が聞こえる。
気が抜けたの体に毒が巡り、どんどん動かしにくくなってきた。

薄れゆく意識の中で、ようやく杏寿郎に会いに行けるとほっとしていた。桜寿郎は千が優しい子に育ててくれるだろう。桜寿郎がいるのに死にに行こうとする私が育てるよりもずっといい。
杏寿郎は私のことを怒るだろうか・・・。
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