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気炎万丈【鬼滅の刃/煉獄杏寿郎】【R18】

第29章 上弦の陸


「・・・・。・・・・。・・・。はっっ!!」
は、体が熱くなる感覚があり、目を開けた。目の前には禰豆子と怒った顔の天元、それを支えるお嫁さんたちがいた。

「・・あれ?」
死ねなかったか、と思ったが口には出さなかった。

「あれ?じゃねぇよ。・・・、ケガは?」
毒によって重く動きにくかった体はすっきりしている。衝撃を受けた背中は痛いが動けないほどではない。

「大丈夫。動ける。」
がばっと跳び起きて見せた。

近くにいた隠の人たちが驚いた顔をしていたが、すぐに見なかったふりをして向こうに行った。

「・・・天元。天元の怪我は?」
怒った顔でこちらを見ている天元に話しかけた。何で怒っているのかは何となく分かっていた。
「毒がなきゃこんな怪我大したこたーねぇ」

「・・。お前今日はこれからどうするんだ?」

「蝶屋敷で怪我を診てもらって帰ります。」

「そうか・・・・じゃあ、その後でも明日でもいいが、俺の家へ俺の見舞いに来い。」

「・・・分かりました。」
(見舞いと言われたら行かないといけない。これは今日の事を責められるな・・)

(杏寿郎・・・まだそっちに行ってはいけないの?)
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