• テキストサイズ

気炎万丈【鬼滅の刃/煉獄杏寿郎】【R18】

第29章 上弦の陸


天元を見送ってから1週間ほどたった夜、の所へ天元のネズミが手紙を持って来た。
差出人は雛鶴。遊郭の敵は上弦の陸であったこと、戦況がよくないことが火急の要件として書かれていた。

(きっと天元は私が行くのを嫌がるだろうけど、ただ家で待っているだけはもう嫌。)

は急いで桜寿郎を千に預け、隊服を着て吉原へ向かった。

近づくにつれ、強い邪気が立ち込めている。
建物がかなり壊されており、建物の中にけがをしている人や亡くなっている人もいた。

さらに足を速めて邪気の下へ向かう。

___いた!
炭治郎達若い三人の隊士はもうボロボロになっていた。
鬼は2体、鎌を持った鬼が強い。
・・・天元がいない。

「炭治郎!」
上弦の陸が、血の斬撃を炭治郎に出したので、間に入って攻撃を弾く。

「さん、血には毒があります。あっちの鬼と2体同時に首を切らないと・・。」

「わかった。」

は次の瞬間、炭治郎の羽織をつかんで遠くへ飛ばした。
「もっと息を吸って、呼吸を整えて!」

上弦と攻防を繰り広げながら、目の端で天元の行方を捜す。

(天元・・!)
天元は左腕を切られ倒れている。動いていない。
(死んでしまった?)
(では、・・・これが・・・杏寿郎の所へ行く絶好の機会だ。)
(この上弦を道連れに、死んでもいいんだ)
は嬉しくて鳥肌が立った。
/ 261ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp