第22章 ※近い未来
「・・・それと。・・、君はまだ手が空いた時に体を鍛えているだろう?」
今度はの太腿や腕などを触りながら言う。
「腕や足は動かしておかないとなまるから。・・しのぶさんからは、基本的に妊娠前の鍛錬の激しくないものはやって大丈夫と言われたよ。」
「君は・・・。激しくないの基準が、俺たちと他の人とは違うという自覚はあるか?」
「・・・頼むから。。生まれるまであと少しの間だから動かないでいてくれ。」
「ふふふ。杏寿郎って心配性」
本当に心配してくれているのは分かっているが、あんなに溌剌と喋る杏寿郎が困ったように言うのが面白く、つい笑ってしまう。
「・・では、そんなに動きたいなら、軽い運動に付き合ってもらおう。」
笑う私にムッとしたのか、後ろから抱きしめられたまま、のお尻に杏寿郎の硬いものがぐりっと押し当てられる。
「・・それは、軽いに入るの?」
「善処しよう。お腹の子を驚かせん程度にな。」
杏寿郎はうなじや肩にちゅっちゅっと唇を落とし始める。
「なんか矛盾してる。」
がくすぐったそうに身を捩る。それを逃がさないように抱きしめ、覆いかぶさり、あちこちに口づけを続ける。
「君がいい匂いで美しいからだ。」
「私のせい??」
「さあ集中。」
口をふさがれ、深い口づけをされる。杏寿郎の手は少しずつ胸元へ下がっていく。
(こんな日がずっと続けばいいのに。)