第9章 *告白
2人は昼を過ぎた2時ごろようやく目を覚ました。
:「ん、んんっ…ん?おはようございます、実弥さん」
不死川がを腕の中に閉じ込め、じっと見つめていたのだ。
そして不死川が少し鼻で笑うと
不:「あぁ、良く寝れたみてぇだなァ?」
:「実弥さんが昨日めちゃくちゃにするから…」
不:「そうしてくれと頼んできたのはどこのどいつだァ」
:「うぅ…」
不:「そういえば昨日は飢餓の症状が出てたのかァ?」
:「それが出てなかったんです。そろそろ出てもおかしくない頃合いだったはずなんですけどね。」
不:「なるほどなァ。あれじゃねぇかァ?お前は欲を食らうんじゃなくて、ある意味"戦"をすると、満たされるんじゃねぇのかァ?」
:「戦、ですか?」
不:「あぁ。3、4日前に煉獄を助けるのに上弦と戦っただろォ。そして昨日は布団で何戦もしたろォ。」
は一気に顔を赤くした。
:「…な、なるほど…。」
不:「何今更顔赤くしてやがる。」
:「だ、だって…」
不:「可愛いなァ…」
:「はい?」
ぼそっと呟いてを強く抱き寄せた。
不:「胡蝶のところに行ってこのことは伝えなきゃならねぇなァ。」
:「な、何をですか!?」
不:「戦うことで回復することをだァ。俺が昨日お前を抱き潰したなんて言えるかよォ…殺されんだろォ…」
:「そ、そっちのことですか、よかった…」
不:「早いとこ伝えにいかなきゃいけねぇのに、離したくねぇなァ。」
:「実弥さん、ありがとうございます。私を拾ってくれて、継子にして育ててくれて、好きになってくれて。私は幸せです。」
不:「これからもっと幸せにしてやるよォ。だからもういなくなったりすんなよォ。」
:「はい!」
2人はしばらく静かに抱きしめあって、蝶屋敷へと向かったのだった。