第8章 戸惑い
蝶屋敷へと着くと
胡:「いつもの場所にいてください。」
炭:「あ、でもしのぶさん…」
胡:「なんですか?今煉獄さんのことで忙しいんです。」
炭:「あ、はい…分かりました…」
炭治郎はをとりあえず禰󠄀豆子のところに連れて行き、寝かせた。
はここに連れてこられる途中、気を失っていたのだ。
炭:「禰󠄀豆子、もしさんが起きたら、よろしく頼むな。」
禰󠄀豆子も寝ていたため、返事はなかったが、炭治郎もその場を後にし、出て行った。
そしてその夜
:「ん、んんっ…はっ…あっ、ここは…蝶屋敷…」
は部屋を見渡して、目に涙を溜めながら言った。するとこちらをじっと見てくる者がいた。
禰󠄀:「んー。」
:「あなた…もしかして、禰󠄀豆子…?」
禰󠄀:「んー!んー!」
禰󠄀豆子はニコニコしながらに抱きついた。
:「な、なに?どしたの?」
禰󠄀豆子はから体を離すとの頭をよしよしと撫でた。
:「あっ…それっ…」
は瞬きもせず涙をポロポロとこぼすと、思わず禰󠄀豆子を抱きしめた。
:「ありがとう…禰󠄀豆子…」
その頃炭治郎はしのぶにの話をしに行っていた。
胡:「さんが!?ではあの抱えていたものは、何かとは思っていましたが、さんだったんですか!?」
炭:「はい…ただ…」
胡:「不死川さんに早く知らせなければなりませんね。さんは今どこにいるんですか?」
炭:「あの人に話すのはまだ待ってください…。今さんは禰󠄀豆子と一緒にいます。」
胡:「なぜです?そうですか、ならすぐに確認…」
炭:「待ってください!しのぶさん!さんはっ…さんはっ!鬼なんです!」
胡:「…え?竈門くん、今なんて言いましたか?」
炭:「さんは…鬼になってました…」
胡:「竈門くん、柱をからかうなんて行けませんよ。冨岡さんより嫌いになりそうです。」