第7章 無限列車
その頃鬼殺隊では
善:「今日はどんな訓練だったの!?」
炭:「…」
伊:「…」
善:「いぃぃぃぃやぁぁぁぁ!俺も明日から参加するんだからそんな顔しないでよぉぉぉぉ!!」
炭治郎と伊之助はしばらく黙ってから口を開いた。
炭:「さんがいてくれたら、もっと強くなれたのかな…」
伊:「今、子と勝負したらぜってぇ勝ってやるのによ」
善:「…2人ともやめろよ…」
炭治郎達は機能回復訓練に励み、時々のことを思い出していた。
不死川は任務がない日でもほとんど休みなく鬼を斬っていた。
杏:「おう!不死川!どこに行く!」
町を歩いていると煉獄に声をかけられた。
不:「うるせェ。関係ねぇだろォ。」
宇:「また遠方の鬼を狩りに行くのか?」
不:「なんでテメェまでいやがるんだァ。」
宇:「俺と煉獄は割と仲良いからな。」
杏:「うむ!一緒に家で焼き芋をする時もあるぞ!」
不:「あぁ、そうかよォ。それは楽しそうで何よりだなァ。」
杏:「あぁ!不死川もぜひ今度一緒にどうだ!」
不:「んなことやってる暇はねェ。」
宇:「不死川、無理しすぎだ。怪我の数も尋常じゃねぇほど増えてる。このままじゃお前が倒れちまうぞ。」
不:「俺たちが休んでる間でも、あいつらは人の命を奪ってくんだァ。もう何も奪わせねェ。誰からも。絶対に。」
杏:「だが、宇髄の言う通り、お前が倒れてしまったら、はまた悲しんで自分のせいだと責めるのではないか?」
不:「死んだ者の気持ちなんて考えたって仕方ねェ。もうこの世にはいねぇんだからなァ。」
不死川はどかどかとその場を去っていった。
宇:「が死んでから、不死川は前より鬼に対しての憎悪が増したな。」
杏:「それはそうだろう。俺も許せん。だが不死川は異常だ。」
宇:「あいつのことだ。生まれて初めて愛した女を奪われて悔しいんだろ。」
杏:「よ、よも!?そうだったのか!?」
宇:「お前気づいてなかったのか?不死川がを見る目は他とは違っただろ。まぁ逆も然りだがな。」
杏:「全く分からなかった!」
宇:「はぁ、これだからお前らは。」
宇髄は頭を抱えるのだった。