第4章 胡蝶カナエ
童:「やっぱり君たちすごいねー!あの鬼、結構強いんだよ??」
いつからいたのかわからないが、童磨が木の上から話しかけてきた。
カ:「誰なの?」
:「あなたは…」
ストンッ
童磨が2人の前へと降り立った。
童:「俺は上弦の弍、童磨だよ。2人ともすごく可愛いね!は俺のこと覚えてくれてたんだね!嬉しいよ!」
カ:「上弦の弍…ってことはちゃんのお姉さんを食べた、あの!?」
童:「やだなぁ、食べたんじゃないよ、救ってあげたんだよ。今でものお姉ちゃんは俺の中で生き続けてるよ。あのまま生殺しにされるより、よっぽど良かったんじゃないかな。そうでしょ?」
:「それは…」
カ:「その時はそうだったかもしれないけど、今は違うわ。」
童:「そうなの?」
:「あの時は食べられてもいいと思ってた。でも今は違う。今は、生きたい。もっと今の状況のまま、長く。」
童:「そっか。も他の愚かな人間と同じだね。ま、いいや、がどう感じていようが、俺はただ捕らえるだけだからさ。こっちにおいで、食べないから。」
カ:「ちゃんは、渡さないわ。」
童:「今俺はに用事があるんだ。君にはないよ。でも美しいし強そうだから、少し遊んであげるくらいはしてもいいよ。」
カ:「花の呼吸 肆ノ型 紅花衣」
童:「おっと、もう始める?いいよ。血鬼術 枯園垂り」
カキィン!
カ:「くっ!」
童:「すごいね!俺の扇子受け止めるなんて!結構強いみたいだからもっと他の技も試してみようよ!」
カ:「花の呼吸 弐ノ型 御影梅 」
童:「あー、俺の体バラバラになっちゃったよ!でもすぐ元に戻るから安心して!まだまだ遊び足りないもんね!」
2人はしばらく戦い続けていた。
その様子を見ながらはずっと葛藤していた。
自分の本当の姉より、姉のように慕ってきたカナエを助けなければならない、しかし、相手は自分の命の恩人である童磨。
カナエの助太刀をしたい、でも童磨のことを斬りたくない。
そんなことをグルグルずっと考えているとそのまま夜明けが近づいてきた。