第3章 狙い
ガラッ
:「ただいま戻りました。」
不:「おぉ、遅かったじゃねぇかァ。」
:「任務中怪我してしまって蝶屋敷に行ってました。鎹鴉に報告させるべきでしたね。すみません。」
不:「珍しいじゃねぇかァ。どこ怪我したんだァ?」
:「肋骨を2、3本…」
不:「あぁ!?んだとォ!?結構な怪我じゃねぇかァ!いつ、どんな風に怪我したァ!?」
:「大丈夫です、落ち着いてください。任務にはしばらく出られないようなので、鍛錬に励みます。」
不:「治るまで鍛錬は禁止だァ。どうせ胡蝶にも安静にするよう言われてんだろォ。」
:「…」
不:「今までずっと頑張ってきてたんだァ。少し休んだくらいで誰も文句は言わねぇよォ。」
:「…ありがとうございます。師範、カナエさんからクッキーもらったので一緒に食べましょう。」
不:「あぁ、茶入れてくるから居間で待ってろォ。」
:「いえ、私が…」
不:「怪我人は黙って座ってろォ!!」
:「はい…」
不死川が2人分のお茶を入れてきて、一緒にクッキーを食べたのだった。
それから2週間ほどでの怪我は治った。
胡:「そろそろ骨もくっつく頃ですね。任務に出ていいですよ。」
:「ありがとうございます。」
胡:「どうせ隠れて鍛錬していたのでしょう?」
:「!?なぜ…」
胡:「はぁ、本来ならもう少し早く治っていたはずですよ。前までなんでも言うこと聞いてくれていたのに、なぜそんなことするんですか?」
:「しのぶさんは、私が言うこと聞いた方が私のこと好きになってくれますか?」
胡:「聞いても聞かなくても好きですよ。でも、無理はしないようにだけ気をつけてください。」
:「少しでも、強くなりたいんです。みんなのために。」
胡:「さんが強くなってくれるのも嬉しいですが、さんにもし何かあったら、それ以上にみんな悲しいんですよ。だから自分の体も大事にしてください。」
:「分かりました。次からは気をつけます。」
そしてまたいつもの日々をみんなが過ごしていった。