第3章 狙い
胡:「肋骨が2、3本折れてますね。木から落ちたのではなく、落とされたのではないんですか?」
:「…そうとも言うかもしれません。」
胡:「しばらくは任務には出られませんよ。ここで療養とまでは行きませんが、不死川さんの家でおとなしくしていてください。」
:「分かりました。今日のしのぶさんは少し怖いです。」
胡:「無茶しようとするからです。」
パタン
そこへカナエが入ってきた。
カ:「紅茶を入れたの。みんなで飲みましょう。」
胡:「姉さん、さんたら肋骨が折れてるのにも関わらず、痛くないフリしてたのよ!」
:「フリでは…」
カ:「あらあら、それは良くないわね。でもしのぶもそんなに怒らないのよ。さぁみんなであっちに行きましょう。」
3人は居間へと向かった。
胡:「どうしてさんはいつも痛くないフリするんですか?」
:「フリじゃなくて、感じないんです。小さい頃からずっと受けてたようなことに痛みは感じないんです。いちいち感じていたら身が持たなかったから。」
カ:「痛みを感じる時もあるの?」
:「今までは無いですね。」
胡:「少しでも怪我したら痛みを感じなくても来てくださいね。危ないですから。」
:「はい、分かりました。ありがとうございます。しのぶさん。」
カ:「ちゃん、これクッキーって言って西洋のお菓子なの!ぜひ食べてみて!美味しいのよ!」
:「ありがとうございます。いただきます。」
パクッ
:「あっ、美味しい…」
の顔が自然と綻んだ。
カ:「ちゃんが美味しいものを食べた時の顔とっても可愛いわねー!」
胡:「あんまり男の人の前ではやらない方がいいですよ。特に冨岡さんの前では。」
:「??分かりました。」
それから3人はしばらく談笑し、は不死川の家へと帰って行った。