第2章 最終選別
そしてついに最終選別の朝を迎えた。
:「では行って来ます。」
不:「あぁ、待ってるぞォ。」
は藤襲山へと向かった。
そこへ着くと髪の毛が桜餅のような色をした女の子が話しかけて来た。
甘:「きゃー女の子だわ!お名前はなんて言うの!」
:「彩色。あなたは?」
甘:「私は甘露寺蜜璃よ!鬼殺隊に入って素敵な殿方を見つけたいの!」
:「それが鬼殺隊に入る理由?」
甘:「あっ、こんな理由じゃ無理だって思うよね!ごめんね!みんなにも散々言われたの!」
:「ううん、そんなことないよ。すごく素敵な理由だと思う。」
甘:「え?馬鹿みたいだと思わないの?」
:「思わないよ。だって蜜璃ちゃんが蜜璃ちゃんらしくあるために鬼殺隊に入るってことでしょ?自分らしくいようと思ってもそれを行動に移せる人は少ないから。蜜璃ちゃんはすごいよ。」
甘:「ちゃん…嬉しいわ!絶対に2人で突破しようね!」
そしていよいよ最終選別が始まった。
シュッ
鬼:「あぁ?こんなのすぐに…うっ!」
弓が鬼に命中するとあっという間に鬼の体が溶けていった。
はもちろん弓だけで戦っていたわけではない。
鬼:「女だなぁ、体も小さいし弱そうだな、俺が食ってやる。」
:「風邪の呼吸 壱ノ型 塵旋風・削ぎ」
ゴトッ
:「すごい、不死川さんの刀よく切れるな。」
不死川から貸してもらった日輪刀も使って戦っていた。
そして最終選別はようやく終わった。
:「強い鬼はいなかったと言え、一晩中は疲れたな。」
甘:「ちゃん!良かったぁぁ!生きてたのね!」
:「蜜璃ちゃん。蜜璃ちゃんも無事だったんだね。」
甘:「他の人はいないみたいね…。」
そう、この年に生き残ったのはと蜜璃だけだったのだ。
そして2人は女の子たちに言われるがまま、玉鋼を選び、鎹鴉を授けられ、それぞれ帰った。