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守りたいもの

第4章 名前


死霊「おいっ」

あなた「ビクッ...ごっごめんなさい」

死霊「...じゃなくて...大丈夫か」

あなた「えっ...うん..ちょっと顔を舐められただけだから」

そう言ってから先ほどまでの気持ち悪い感触を思い出してしまい体がこわばる

あなた「こっ...怖かった」

安心と恐怖が入り混じった涙が頬をつたうのが分かった

あなた「っ...うっ...ひくっ...」

死霊「.......」

ギュっ

あなた「えっ...」

死霊「おまえが...無事でよかった」

あなた「...どうして?どうして来てくれたの...さっき勝手にしろって..」

死霊「あの後、必死でおまえのこと探したんだよ...嫌な予感がしたから」

その声は今までの声よりもとても優しくて私を安心させた

何時間そうしていただろう日はとっくに沈んでしまいあたりは真っ暗になっていた

死霊「...落ち着いたか」

あなた「うん...ありがとう...リヒト」

死霊「リヒト...」

あなた「うん...知ってる?リヒトってドイツ語で光って言うんだよ」

死霊「光...」

あなた「どんなときでも私を助けに来てくれる...私にとってあなたは光のようなひとだから」

死霊「ていうか俺、人じゃないし」

あなた「そうだったね...じゃあ死霊..」

死霊「お前、最初俺のこと死霊さんって言ってたもんな」

そうだったね..とリヒトのほうを向いた瞬間

あなた「んっ...」

何か温かいものが唇にあたった。それがリヒトの唇だと気が付くまでしばらく時間がかかった

あなた「えっ///」

死霊「反応遅っ」

あなた「ちょっ..えっ..なに..どうして」

死霊「何って死霊の契約をしただけだけど」

あなた「えっ死霊の契約?」

死霊「あれっ..もしかして天神から聞いてない?」

        聞いてない~!!!
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