第4章 名前
あなた「やっ....離して下さい」
男の人3人「いいじゃん♪君もそのつもりで来たんだろ」
あなた「ちっ...違う..うっ」
まださっきの死霊に怒られた怖さの方が何百倍もましだ。
私は今、人が誰も通らない建物の間の行き止まりに追い詰められていた
男の人3人「あ~あ泣いちゃってるよ...ま~でもそっちの方がそそるよね」
男の人達の1人が私の頬をつたった涙を舌で舐め取った
その瞬間ゾッと体が一気に冷えたみたいな寒さにおそわれた
あなた「い...やっ..や..め..て」
声にもならない大きさで言葉を発したものの当然彼らが止めてくれるはずがない
あなた「お..かあさん..おとう..さん」
男の人3人「君もわかってるくせに..ここは天国、俺たちはもう死んでいるんだよ..君の家族は助けに来ない」
分かってる...わかってるけど..でも他に誰がいるの..
そのとき..ふと..死霊の顔が頭にうかんだ
「ドカッ!!」
いきなり物音がしたと思ったら男の1人が倒れていた
男の人3人「だっ誰だ!!」
「誰って...そいつの死霊だよ」
こちらに向かって歩いて来るその人は間違いなく私の死霊だった
男の人3人「なっなんだよこいつ」
男の1人が殴り掛かったと思ったら死霊は片手でひょいっとその男を持ち上げゴミ箱のほうに投げた
私が驚いている間に3人の男はぼこぼこにやられていた
男の人3人「すっすいませんでした」
さっきの私との会話とは真逆の弱弱しい声で男3人はさっさと逃げて行った