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守りたいもの

第4章 名前


あなた「何処ですか?...死霊(しんき)さ~ん」

ほんとどこ行っちゃたんだろう?

それにしてもここって天国だよね...

周りを見渡すとそれは現世の街中の風景とどことなく似ていた。正確に言うとちょっとヨーロッパの風景に似てるけど...

でも服装も髪型も今の現世とまったく変わらない

あなた「あっ...あの人クレープ食べてる」

死霊「なんだよ...あんなのが食べたいのかよ」

あなた「わっ!!..って死霊さん」

死霊「!!...なんだよびっくりするだろ」

あなた「びっくりしたのはこっちだよ...でも良かった。ずっと探してたんだよ」

死霊「ふーん...で何?」

あなた「何って...これから宜しくって言おうと思って」

死霊「ピクッ...お前の都合で俺を巻き込むな!」

あなた「ビクッ!」

今までお父さんにも怒られた事が無かったから男の人の怒った表情なんて知らなかった。ましてや私よりはるかに背の高い人が上から怒鳴りつけるような声で怒るのだから私はびっくりして泣いてしまった

あなた「ごっ..ごめんなさい...うっ」

死霊「なっ..なんで泣くんだよ..」

あなた「だっだって..あなた、怖い」

死霊「あぁそうかよ..だったら勝手にしろ」

そう言うとスタスタとまた行ってしまった








しばらく道を歩いていると帰り道が分からなくなってしまった。

あなた「どっ..どうしよう...」

うろうろしながら困っていると

男の人3人「ど~したの?君、一人?」

あなた「はっはい..帰り道が分からなくなって」

男の人3人「じゃあ俺たちが送ってあげるよ」

さっきの死霊とは違うニッコリした表情に私はだまされてしまった...



















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