第3章 出会い
あなた「死霊(しんき)...?」
天神「はい...花奏、手を出しなさい」
言われた通りに両手を胸の前で何かを享けるような形で差し出した...すると小さく光る魂のような光の塊がすぅーっと私の手に現れた
あなた「これは...?」
天神「それに息を吹きかけてごらん」
言われるままに小さく光るそれに息を吹くと...たちまちそれは人の形をしたものになった 外見からして私と同い年の男の子のようだ しかも美少年...
あなた「.........」
私が声を出せないでいるとその男の子はずかずかと近づいてきて私の顎を持ち上げてじぃーっと鼻がくっつくほどの近さで顔を覗き込む
あなた「なっ///」
今まで男の人と言ったらお父さんぐらいしか知らなかったから見ず知らずの男の子にこんな至近距離で顔を近づけられたら真っ赤になってしまうのは仕方ない
死霊(しんき)「ふっ...」
すると男の子は私を見るなり鼻で笑った
死霊(しんき)「こんなのろまそうな女で大丈夫かよ」
あなた「つっ...」
何何何何何何なになになに...