第2章 別れ
あなた「うっ…」
眩しい……光が私を包んで……なんだかふわふわしててさっきまで苦しかったのに急に楽になったような気がする。
⁇?「伊集院 花奏……あなたは選ばれたのです」
選ばれた……何に……?
あなた「あなたは一体…」
私の目の前には背中に羽が生えた女神のような綺麗な女の人が立っていた
⁇?「私は天空の神、天神と申します」
あなた「天神……?」
天神「はい…先ほどあなたの心の声が聞こえた…あなたは神になりたいと願った。そこであなたにお願いしたい…先日から志神が疾走してしまって今志神がいないのだ」
あなた「はぁ……」
あまりにも淡々と話を進められ何が何だか理解出来ない
あなた「ちょっと…ちょっと待って‼︎」
何…何なの神って私は何でこんな所にいるの
天神「花奏…いきなりで申し訳ないが神になるには修行をしなければならない……そのためには生前のことを自分がどうなったか思い出す必要がある」
生前…?思い出す…?何言ってるの…
天神は持っていた杖を上に挙げ一気に下ろすと大きな鏡が私の前にでてきて私がそれに触れると何か見覚えのある人達が映された…
その時、頭の中に生前の記憶というものだろうか私の人生の一生が思い出された……あの病室での最後も……
あなた「わ……たしは……死んだんだ。」
そう…死んだ…死んじゃったんだ
あなた「うっうっ……あああああぁーーーー」
ごめんなさい…ごめんなさい…
あなた「お母さん…お父さん…鈴音…」
彼らの泣いている姿を見てどうしようもなく申し訳ない気持ちがこみ上げてくる
天神「花奏…あなたは自分の大切な人々を守りたいですか?」
あなた「はい…私は神に志神になります!」
私は今まで私にしてくれたように苦しんでいる人や悲しんでいる人を助けたい…それが出来るなら神になりたい
天神「ではあなたを神の見習いとみなし神の使い死霊(しんき)を与えます」