第9章 危険
目を開けると何故かそこは人の気配が無い屋上だった
あなた「呪文ってちょっと違っても大丈夫なんだね」
リヒト「大丈夫じゃねーのはお前の頭だ‼︎」
あなた「だって……」
言いかけた時に屋上のドアが開いた
あなた「あれ……人?」
その人は私達に気づいていないようでそのまま腰までしかない柵に手をかけた
あなた「ちょっとあれ⁈…もしかして」
その人は柵をまたがろうとしようとしていた
あなた「ダメーー‼︎」
私はその人をおもいっきり引っ張った
ドーン‼︎
尻餅をついてその人は気を失ってしまった………その時、その人の背中からなにやら怪しい黒い煙が出て来てやがてそれは人の形になった
あなた「だっ誰……?!」
リヒト「おい……離れろ」
とリヒトは私とその男の間に割って入った
⁇?「けっけっけ……なんだよ、俺は俺の仕事をしてただけだよ」
リヒト「なら…こっちも俺の仕事をするだけ…だ‼︎」
言うが早いかリヒトはその男目掛けて蹴りを入れた……が見事に交わされた
リヒト「ちっ…」
⁇?「けっ、俺を倒そうなんて100年早いぞ!このひよっこが」
リヒト「…るせー、ガキ扱いするな!」
ガッ‼︎
腹に一発パンチを入れたのは………リヒトだったのだが、何故かパンチを食らったのもリヒトだった
リヒト「うっ……」
あなた「リヒト!」
私は蹲っているリヒトへ駆け寄った
あなた「あなたは…何者⁉︎」
⁇?「俺か、俺はクラウンだ」
あなた「ク…ラウン……?」
クラウン「だか、何故お前らみたいなガキが俺を倒しに来るんだ?見たところお前は見習いだろ」
あなた「じゃあ、あなたは私達にとって敵ということですか?」
クラウン「そうだな、だかお前らには俺は倒せない」
あなた「でも敵……なんですよね⁈」
クラウン「?……そうだが」
あなた「そのわりには攻撃的ではないですよね」
クラウン「当たり前だ…俺は自分の仕事をしているだけだ。俺を殺そうとするやつには同じようにやるさ、だがもう一度言う。お前らみたいなガキに俺は殺されない」