第7章 休日
あなた「ここって……あの時の」
リヒトに連れられてやって来たのは前に私が迷子になったレトロな街中だった
リヒト「お前、ここで見てただろ……あれ」
リヒトが指差す方を見て、私の胸は高鳴った
あなた「わぁ〜、クレープ クレープ…クレープだ♪」
リヒト「ほら、好きなだけ食え」
あなた「いいの♪ありがとう、リヒト(ニコッ」
リヒト「///っ……あぁ」
私は夢中でクレープを頬張った
リヒト「ここ…ついてる」
そう言ってリヒトは私の口元についていた生クリームを取ってくれた
リヒト「甘っ……お前よくこんなもんそんなに食えるな」
あなた「うん、だってずっと食べたかったから…私ほとんど食事は病院食だったから……」
リヒト「………そっか」
あなた「でもどうしてこんなに飲食店や服屋があるの」
リヒト「ここは死んだ人間が暮らす場所だ。まぁ正確的にはまだあの世に未練がある人間が…だけどな」
あなた「未練…?」
リヒト「大方、ここに居る連中はもっと遊んどけばよかったなとか食べとけばよかったなとか…そんなんだ」
あなた「じゃあ私もそのためにここに来たっていうこと?」
リヒト「アホ!…なわけあるか。じゃあなんでお前は俺と居るんだよ」
あなた「あっ…そうだよね。私は神になるためにここに居るんだよね」
リヒト「そうだ、目的を忘れるんじゃねーぞ」
あなた「はい…」
私がしょんぼりするとリヒトは私の手を引いて
リヒト「もう食べ終わったな、ちょっと来い」