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守りたいもの

第6章  孤独


鈴音(…………この感じ…どこかで……あっ…私が花奏と幼い頃遊んでた時に…)

鈴音「わぁ〜い花奏早く〜♪」

あなた「待って…鈴音そんなに走ったら…」

鈴音「あっ‼︎」
バタン‼︎

あなた「ほら…そんなに走ったら転んじゃうでしょ」

鈴音「……わーん‼︎……イタイよ〜」

あなた「ほら…大丈夫だから……よしよし…もう痛くないよ」

そう言って花奏が私を抱きしめてくれたあの時の……あの感じだ…

鈴音「……花奏……」

あなた「……⁈……鈴音…」

鈴音「花奏…ごめん…私、何も……何もしてあげられなかった」

あなた「ううん…鈴音は私に勇気をくれた…生きている大切さをおしえてくれた……私は幸せだったよ…」

リヒト「……我が主よ、盟約の名において我が身を授ける」

リヒトはそう言うと私の背中に光の塊となって入っていくとそこから翼が生えた
バサッ

あなた「鈴音…私は死んじゃったけどいつも鈴音を見守っている。……だから、また…きっと会えるよ」

リヒト(お代をもらえ…)

私の頭の中にリヒトの声が響く

あなた「…わかった」

スゥ

鈴音の胸から光るものが現れた

あなた「お代は確かに頂きました。これからもあなたの人生が良いものになることを祈っています」

鈴音「…花奏……」

翼が生えた私は元の顔に戻っていた

あなた「鈴音…」

私は流れる涙を気にせずに精一杯の笑顔を鈴音に向けた

握っていた鈴音の手がじょじょに離れていく

鈴音「花奏…頑張って」

私が消える間際に見えた鈴音の笑顔はどことなく大人びて見えた



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