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守りたいもの

第6章  孤独


あなた「鈴音‼︎大丈夫!」

鈴音「はい…大丈夫です。…あの…どうして私の名前を…」

あなた「……鈴音、私だよ。…っ」

言いかけてリヒトが私の手を引っ張った

あなた「私たちね今日、転校してきたの。それで…あの…あなたのこと聞いて…」

鈴音「そうですか。じゃあもう私に関わらない方がいいと思いますよ」

あなた「そんなことない‼︎だってあなた…大丈夫じゃ…ないでしょ」

私が言うと鈴音は今まで溜まっていたものを吐き出すかのようにわんわんと泣き出した

鈴音「話してもいいですか…」

あなた「うん…聞かせて」

鈴音は深呼吸するようにゆっくり息を吸うと今までのことを話し始めた

鈴音「私には昔からの幼馴染がいました。でもその子は体が弱くて学校にはたまにしかこれなかったんです。私は彼女が学校にこれない時はいつも1人でそれに耐えられなくなってほかのグループに入れてもらったんです。でも何かとそのグループはそこにいない子の悪口をしょっちゅう言っていました。私は黙って聞いているだけだったけど、ある日私にも話を振られて言わなかったらもう相手にされなくなるんじゃないかって…怖くて、結局私も悪口を言うようになりました。そんな時に幼馴染が帰ってきて私はグループから抜けたんです。でもまた直ぐに幼馴染は病院に戻っていきました。それでまたあのグループに戻ろうとしたら……あんたなんなの?行ったり来たり、調子がよすぎるんじゃない‼︎……って言われてそれからあんな風にいじめられるように…自業自得ですよね」

あなた「………さみしい思いさせちゃったね…ごめんね」

そう言って私は鈴音を抱きしめた


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