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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第9章 仕事を忘れて


ウォーターセブンへ戻るカリファ達4人を見送ったミスティは、自室でカレンとお茶を楽しんでいた。

「わぁ、このタルトとっても美味しいです!この紅茶にも良く合いますね!」

目の前のフルーツたっぷりのタルトを頬張りながら興奮して話すカレン。

『セントポプラで寄ったカフェで食べたら美味しかったからカレンにと思ってホールで持ち帰りお願いしたの。喜んで貰えて良かった!』

「わざわざ有難うございます。本当感激です!!」

任務や鍛錬で忙しい身のミスティではあるが、任務帰りや今回のような休暇を利用して出掛けた場合などは必ずと言って良いほど、カレンにと土産を買って帰るのだ。
最初は遠慮していたカレンだったが、喜ぶ自分を見てミスティが笑ってくれるなら素直に喜んで良いのだと思うようになり、今では待ってましたと言わんばかりに受け取り2人でお茶を楽しむのだった。

『それにしてもセントポプラは綺麗な町だったわ。』

「ですよね!あんな町に住んでみたいです!朝昼夜と表情が変わる景色を見ながら働くのが♪」

目をキラキラさせながら話すカレンにミスティは尋ねた。

『…カレンはどうしてここへ?』

聞きにくそうな感じのミスティにカレンは気にすることなく答えた。

「私、医療の勉強がしたくて。このご時世で女手一つで育ててくれた母を病で亡くしました。私は母の異変に気づくことが出来なかった。私に医療の知識があったらもっと母にしてやれた事があったと思うから。でも医療の勉強をするにはお金が必要なのでお金を貯める為にここで働いています。道のりは遠いですけどね。」

てへっと舌を出して笑うカレンとは不釣り合いな話の内容にミスティは戸惑った。

『そうだったの。話してくれて有難う。』

「でも、ここで働くこと、今は苦じゃないです。ミスティ様がいらしてから私は毎日楽しいです。ミスティ様とこうやってお茶を飲みながら色々お話したり、任務から戻られるミスティ様の事を考えながら食事を準備したり。…本当楽しいです!」

ミスティが居るから楽しい、そう答えるカレンに込み上げるものを感じた。

『私も楽しい。…カレンと居ると幸せな気持ちになるの。だからこれからも宜しくね。』

「はい!勿論です!」






──そんな楽しい笑い声と共に夜は更けていった
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