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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第9章 仕事を忘れて


「だからね、レインがミスティにそんなこと言うの珍しいなって。加えて初対面なのに。」

『…私は理由がなんであれ関わらないと誓いました。』

ミスティは注文した季節のフルーツたっぷりタルトの上に鎮座するイチゴをフォークで一突きにして答えた。

「あら残念。ミスティには結構お似合いだと思うんだけど…」

『カリファさんまで止めて下さい!』

「あら?他にも誰かに言われたの?なら良いじゃない!ミスティも18なんだから男の1人や2人居ないと良い女になれないわよ♪」

カリファは楽しそうにイジってくる。

『男は要らないです…』

泣きそうな顔をしたミスティの一瞬の表情の変化をカリファは見逃さなかった。



──



「これとこれと、あとあれも。」

「畏まりました。有難うございます。」

「あ、これも良いわね。これも頂くわ」

『カリファさん、まだ買うんですか?もうこんなに買ったのに』

両手を塞いでいるショップの袋を見ながらミスティは呆れて言った。

「だってあなた、黒ばっかじゃない。女ならこういうのも着ないとね!どうせ給料使ってないんでしょ?」

『まぁ、そうですけど…でもこのドレスやコートいつ着るんですか!?』

大胆なデコルテ見せのロングドレスやヒョウ柄のファーコートなど普段着とは言い難い物も多くあった。

「それが似合う女になりなさい!ミスティは良いもの持ってるんだから身につけるものも気を遣うこと!」

『はい…』



エニエス・ロビーへ帰る海列車に乗り込む時には、1車両分の席を荷物が占める状態にカリファはジャブラとカクを荷物持ちということでエニエス・ロビーの駅まで呼びつけた。

終始カリファの気迫に押され気味のミスティであったが、姉が居たらこんな感じなのだろうか?もし自分に姉が居たらカリファのような姉が良いと、暫し任務を忘れ休暇を楽しんだ。
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