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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第62章 スマイリー


───時を遡ること数時間前



『……此処は…』

ライオンの船首が特徴の海賊船の甲板に一人の女。
ふらつきながらも自身の足で立ち周囲を確認する。
視界で確認出来る範囲に人は見当たらない。今いる船にも誰も居ないようだ。
女はデジャブのような状況に頭を抱えた。

(状況が分からない…)

『さて…どうするか。』

目の前には雪と氷の世界が広がっていた。ログの為に島を散策しているのかもしれない。そうであれば待っていれば直に誰かが戻ってくるだろう。普通ならそう考えるのだが…

『催眠ガス…』

女は異変を察知していた。薄くはなっているようだが、船内に感じたガスの残り香と多少の眠気。経験から自然発生のものではなく人工的に作られたものだと感じた。

(何かが起きている…)

長年の勘が身体を動かした。

数年前いつ着るんだと愚痴を零しながら買わされたレオパード柄のファーコートを腰に付けていた特殊なアイテムから取り出すと女は吹雪の中を進んで行った───









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