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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第62章 スマイリー


「───しかし一つの檻に入るのはあまりに豪華な顔ぶれだな…いい眺めだ…」

檻の中の者達を見ながらヴェルゴが言った。それもそのはず。最悪の世代を代表とするローとルフィに加え、世界政府から指名手配中のニコ・ロビン、海軍のスモーカーとたしぎが檻の中に収まっていた。

「───お前の予想が最悪の形で的中したな」

スモーカーは抑揚なく言った。捕らえられた事でこのパンクハザードに到着してから今までの事を大部分整理出来たことの表れだった。

「───つまり…シーザーがガキ共を連れ去った"誘拐事件"はこいつの手で"海難事故"にすり替えられてたというわけだ───よりによって基地のトップが不正の張本人とはG-5らしいと言やあそうだが…軍の面子は丸潰れだ」

歯痒さを隠せないスモーカーにそれ迄黙っていたローが言う。

「…お前らが気づかねェのも無理はない…!!ヴェルゴは海軍を裏切った訳じゃねェ」

「!?」

「元々奴は海賊なんだ。名を上げる前に"ジョーカー"の指示で海軍に入隊し約15年の時間をかけて一から階級を上げていった。"ジョーカー"にとってこれ以上便利で信頼できる海兵はいない」

(おれもそうだった…こいつを信頼出来る海兵だと"あの時"勘違いしたせいで…っ!!)

「ヴェルゴは初めからずっと"ジョーカー"の一味なのさ…!!!」

正体を知られても何事も無かったように冷静なヴェルゴ。スモーカーとたしぎを始末すれば何も問題ない、むしろ正体がバレぬよう警戒を怠らぬよう過ごした日々から解放される事を喜んでいる。

そんな中、ルフィがローに問う。

「おいトラ男、さっき言ってた"ジョーカー"って誰だ?」

何度も聞くジョーカーという存在が純粋に気になったルフィ。他のもの達も気になっているようだった。

(ここで伝えておくべきか…)

「……───おれも昔……そいつの部下だった。だからヴェルゴを知っている」

ローの低い声が続けて真実を紡いでいく。

「"ジョーカー"とは闇のブローカーとしての通り名だ。だがその正体は世界に名の通った海賊王下七武海の一人…」










───"ドンキホーテ・ドフラミンゴ"だ
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