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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第62章 スマイリー


「シュロロロロ…待たせたなヴェルゴ」

実験体の子供達を回収したシーザーが戻ってきた。

「実験はいつ始まるんだ?シーザー」

「直だ…モネ!映像を出せ」

シーザーの指示通りモネが準備に取り掛かる。

「しかしてめェんとこの部下くらいしっかり止めといて欲しいもんだヴェルゴ。スモーカーがここへ来た時ゃ冷や汗をかいた」

シーザーがヴェルゴに毒づく。

「ああ…野犬なんだ…手に負えない──だがそれも今日までの話…!!」

「お前もいいザマだ…ロー」

対象がスモーカーからローに移る。

「ヴェルゴには…手も足も出なかったんじゃねェかァ!?お前との"契約"が役に立った様だ…」

ローはパンクハザードに来た頃のことを思い出していた。あの時交わした契約。自分の心臓とモネの心臓を互いに預かるという内容だ。シーザーだけなら何とかなると思って合意したが…

「やはり人は信用するものじゃない。自業自得というやつだ。身をもってわかったハズだがお前の心臓はヴェルゴが持ってる」

ヴェルゴは手中の心臓のブロックを軽く握ってみせた。

ドクン!!

「うわァっ!!!」

「え!!?」

急に苦しみだしたローに驚くルフィ達。その様子を見たシーザーは嬉しそうに言った。

「さすがのお前でも気づき様がなかったろうがモネが気を利かし姿を変えてお前を尾行していた…」


「……ꐦゼェ…ゼェ…優秀な秘書に救われたな…もっとモネを警戒しておくべきだった。"M"があんまりマヌケなんでナメきってたよ」

「……!!!ふんァ!!!」

今度はシーザーがブロックを力強く握った。

「うァア!!!」

「口を慎め小僧がァ!!!」

シーザーがローの心臓を使い痛めつけている間にモネの準備が整った。映像電伝虫を使い映し出されたモニターには大きな飴が写っている。シーザーは新世界各地、闇の仲買人達に向け演説を始めた。
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