【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった
第60章 パンクハザード
「"M"現在軍艦は氷塊を大砲で砕きじわじわと島内へ…!!」
───何か確信でもあるのか……?なぜそこまでしてこの島に入ってくる!!
「やがてこの研究所へ来ます!!G-5のスモーカー中将です」
───よりによって面倒くせェ男が来たな…正面入口の船を全て隠せ…!!
「対応はどうします?」
───誰も居ちゃいけねェんだここは……お前ら見つかるな。おれも出られねェ
「……そうなると……」
───
「ウソみてェだ……本当に島内はガスがねェ。入口の毒ガスの量は何だったんだ……!?」
「おれ達を歓迎したくねェ奴の仕業だろう。」
毒ガスに覆われた島も内部迄は侵されていないようだ。自然の理なのか故意的なものか。そして後者を裏付けるように、雪と氷に閉ざされた極寒の地に現れた鉄の扉。雪に覆われてはいるが辛うじてそれが建物の内部へ通じる入口だと確認が出来る。
「誰が住んでんだ一体!!おい!!出て来ォ───い!!」
「こんな扉、軍艦の大砲撃ち込みゃあ開くぜ!!スモーカーさん!!へへ」
「何も律儀にブザー押して尋ねる事ねェよ!!おれ達にビビってる奴なんか!!」
「ここは"立入禁止"の島だぞ!!!誰だろうと逮捕だバカ野郎出て来───い!!!」
吹雪の中、雪と氷の大地に輩のような声が響く。すると固く閉ざされた鉄の扉が音を立てて動き出した。
「お…開いた」
プシュー……ギギ…ガコ…!!
大きな音をたて扉が開くと暗がりから1人の男が現れた。
「観念したか!!海軍様だァ!!」
「!!!」
「おれの別荘に…何の用だ白猟屋……」
ズザザザザ……!!
「「「トラファルガー・ロ〰️〰️〰️!!!!」」」
「"七武海"がなぜこんな所にィ〰️〰️〰️!!!」
「帰ろうぜスモーカーさんっ!!コイツとは関わり合いになりたくねェ!!!」
「コイツは"七武海"になる為に海賊の心臓を100個本部に届けた狂気の男だ!!!気味が悪ィ!!!」
先程まで意気込んでいた男達は、目の前に現れた人物に恐れおののき叫びながら口々に上官へ懇願した。
「……」
「ここは政府関係者も"立入禁止"の島だ……ロー」
「じゃあ……!!お前らもだな」
長刀を携え壁際に佇む男は、海軍中将に怯むことなくニヤッと笑った。