【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった
第60章 パンクハザード
「一旦退こうぜ中将!!コイツの能力気味悪すぎる!!!」
「軍艦を飛ばすわぶった斬るわそれをブツけてくるわ!!」
「こんな奴とは戦えねェ!!!」
最悪の世代の1人だという認識はあった。だが、岩山に突き刺さる真っ二つにされた軍艦を見てたしぎは自分の認識が甘かったと思った。
「くそォ!!艦がなきゃ基地にも帰れねェ!!」
「"七武海"は政府の直属!!お前おれ達に攻撃すんのは協定違反だぞ!!トラファルガー!!本部にチクってやるぜ!!!」
「称号剥奪だァ!!!」
部下達が騒ぐ中、目の前の男は常に冷静だった。
「…心配無用…」
ブーン
「"スキャン"」
ブイーン…
「わわっ!!」
「何だコレやめろー!!」
「電伝虫全部盗られたァ!!!」
どんな手を使ったのか分からないが、部下達の電伝虫は全て奪われた。
「お前らがこの島で見た物全て本部にも政府にも報告はさせねェ」
「!!!」
連絡手段を失った自分達の状況と、初めて見る目の前の能力者の力にどう対応するべきかたしぎが考える中、上司が動いた。
「"オペオペの実"の改造自在人間…!!」
「!!」
「───だったな……!!」
ギィン!!!
金属のぶつかり合う音が響いた。
「!!!」
スモーカーが能力を発動し海楼石を仕込んだ十手で襲いかかった。
「太刀筋に入るなお前ら!!!」
「は!?」
ドォン!!!
「ぎゃあああああ〰️〰️〰️!!」
「斬られたァ〰️〰️〰️!!!……!!!」
上司の命令の意味が分からず動きが遅れた部下達の身体は真っ二つになった。死んだと思うのが普通なのだが…
「アレ!!?生きてる!!」
「お前ら邪魔だ!!!サークルから出てろ!!!ローの作った円内にいる間は手術台にのせられた患者だと思え!!」
斬られても生きている状態に困惑する部下達にむかってスモーカーが叫ぶ。
「ここは"手術室"奴はこの空間を完全に支配執刀する"死の外科医"だ!!!」
荒くれ者達の集まるG5と言えど、王下七武海を相手に出来るほどの実力は正直無い。ここは上司のスモーカーと大佐である自分で何とかするしかないとたしぎは愛刀に手を掛けた。
「トラファルガーあなたがその気なら!!」
大佐としての役目を果たすべく時雨と共に駆け出した。