【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった
第58章 人魚姫の涙
「!!!」
「……何じゃと!!?」
「オトヒメ王妃を!!?」
「マジですか船長ォ〰️〰️!!!」
「そんな……!!じゃああの時の"人間"は……!!?」
ホーディの暴露に皆がパニックになる。
「あの日…人間の海賊に金を渡して狙撃で"署名箱に"に火をつけさせた…その隙におれがオトヒメを狙い撃ち!!」
──火が上がったァ〰️〰️
「そして雇った人間を撃ち殺し!!!」
───"人間がァ!!!王妃を殺した〰️〰️!!!!
「犯人に仕立て上げた!!!」
「おのれホーディ貴様ァ!!!!」
愛する妻を目の前の男に殺された怒りで暴れ出す囚われの国王。だが、無情にもその怒りが男に届く事は無い。
ドキュン!!!
「ウゥ!!!」
「キャ───!!!」
王妃を殺した犯人は人間ではなく同じ種族の男。その事実を受け入れる間もなく、目の前でその男に傷つけられる国王を見て、国民は泣き叫ぶ。
「邪魔だったんだよ!!!───なァしらほし!!!」
そして男の矛先は王女に向く。
「人間への復讐を"悪"とし……!!人間と仲良くしようと島中に触れ回り!!!それを実現しかけたあの女が目障りだった!!!」
「やめろォ姫にむかって!!!」
「ムゴすぎる!!!」
「お前の母親は死んで当然の女だった!!!だから殺したのさ!!!犯人はおれなんだよ!!!」
国民が避難の声を上げるもなおも畳み掛けるホーディ。そんな男から浴びせられる暴言に震えながらも一人耐える王女。
そして王女の口から語られた真実により、国王をはじめ周りの者は怒りの言葉さえも失う程の衝撃を受けた。
"……知ってました"
王女の美しい瞳から涙が零れた。