【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった
第57章 海底の楽園
───海の森
「あ!!サニー号だ!!お───いフランキー〰️〰️!!ここにいたのかお前〰️〰️」
「アウ!!ルフィか!!ん〰️〰️!?何だおめーずいぶんなピンナップガール連れてんじゃねェか!!」
デンにコーティングして貰っている間、ミスティは岩場に腰をかけてボーッとしていた。すると上の方からルフィの声がした。
見上げるとルフィの他にサンジやチョッパーも居た。一緒に居るのはサメと…人魚姫?
───
「紹介するよ!こいつ弱虫!」
「そうか弱虫か!しっかりしなきゃなお姉ちゃん」
「はい…すみません。わたくししらほしと申します。」
変な会話だとミスティが思っていると大きな声が響いた。
「ルフィ君!!!見間違えたぞ、懐かしいな!!」
「ジンベエ!!?おお〰️〰️ジンベエか!!!お前はいねェって聞いたから会えねェと思ってた〰️〰️!!!」
(…そうか。この2人頂上戦争で一緒だったわね。どおりで…)
ミスティはポーラタング号で目を覚ましてから、過去を埋めるように読み漁った新聞記事を思い出した。
「何じゃ伝言を聞いてここへ来たんじゃないのか」
「ジンベエ親分!」
「やあーしらほし姫もご一緒とは…ご無沙汰しており……」
「しらほし姫ェ〰️〰️〰️っ!!?なぜここに〰️〰️〰️!!?」
ジンベエは目の前の人魚姫を見て目を剥いた。一国の王女であるしらほし姫がリュウグウ王国から離れたこの地に居る事など、誰が想像出来ようか。ミスティも確かに、と思ったその時…
(くる…っ!!)
「あ!」
「ん!?」
ガン!!ドカァン!!
「よ」
どこからともなく現れた斧はしらほし姫目掛けて一直線に飛んでいくが、慣れた様子でルフィが蹴り飛ばした。
(斧…!?一体何処から…)
───
「あれがあいつの言ってた墓かァ。長ェ事ああやってんなァ。」
「彼女の母オトヒメ王妃が眠っておられる……姫はタイミング悪くバンダー・デッケンの毒牙にかかり母の葬儀にも出られず甲殻塔で10年を過ごして来た」
「母に伝えたかった言葉が募りに募っておった事じゃろう……」
墓の前で祈るように手を合わせるしらほし姫の周りには穏やかな時間が流れていた。
ミスティ達はしらほし姫が此処に居る理由を知り、少し離れた場所から彼女を見守った。