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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第53章 2年後


───33番GR ライブ会場シャボンドーム




"アンコール♪"

「───そうですか…!!海軍が……!!わかりました。」

"アンコール♪"

「───私はもう少し…ええ…ファンの皆様のアンコールが鳴り止みませんので戻ります。」

"アンコール♪"

ボルテージの上がった会場のムードとは反する神妙な面持ちで男がステージの中心に立ったその時…

《突入───!!》

ドォン!!ドォン!!

《そこまでだァ!!!ライブを中止しろォ!!!》

「……!?」

「え!!!?」

盛り上がる観客を他所に銃声と共に突入してきた海兵達に会場は騒然となる。

《ルンバー海賊団船長代理通称"鼻唄のブルック"!!!懸賞金3千300万ベリー。貴様がこの海賊と同一人物であるという疑い!!!》

手配書を掲げながら叫ぶ海兵。

《加えて現在は海賊"麦わらのルフィ"の仲間であるという情報も入っている!!!》

会場に齎された海賊の情報。

《"ソウルキング"ブルック!!!いや…海賊ブルック!!貴様をここで逮捕する!!!》

「………うそ…ブルック様が…!?」

「ソウルキングが犯罪者?」

「海賊だって……!?」

動揺を隠せないファンの中には泣き出す者まで居た。ファンを尻目に多方面から銃を向けられた男は静かに、そして力強く伝えた。

「コーラス!!ダンサーズ!!もう一曲だけ…お付き合い願うぜ!!…大丈夫。私の音楽は"力"を得たんだぜ!!」

男は続ける。

「この島は我々にとって敗北の思い出のある"無念の島"であり…──そして"再出発の島"!!!──一味においては冒険を盛り上げるのが私の務め…!!」

そして再びマイクを掴み叫んだ。

《"麦わらのルフィ"…死亡説?バカバカしい──世界に伝えてくれだぜ!!》

そして会場中の者に宣言するかのように言い放った。

《海賊"麦わらのルフィ"は生きている!!!》

《いずれ世界の海の"王"になる男…!!奴の船出にィ静けさなんざ似合わねェっ!!!OH BABY》

(親愛なる仲間達に贈ります)

《最後のソウル!!!聞いてくれ!!!YEAH!!!》

(ルフィさん行きましょう"新世界"!!!)

声高らかな掛け声と共に最後のステージが始まった。









"NEW WORLD"♪───
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