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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第51章 罠


?「あぁ!そのルーキーの命運も今日で尽きたな!」

(!?…どういう事?)

歩きながら話をしている男達の声がだんだんと遠ざかって行くのが分かり、ミスティは買い出しを中断し2人の後をつけた。

?「あ?どういう事だそりゃ?」

?「中将から聞いたんだが、トラファルガーの奴、近頃、名のある海賊を中心に奇襲をかけてるらしい。しかも心臓を奪う鬼畜っぷりよ!」

?「心臓!?悪趣味なヤローだな、おい。」

?「あぁ。だが問題はそこじゃねぇ!海賊が海賊を狙うのは俺達海軍からしたらどちらかと言えば有難い。で、そのトラファルガーが次狙っている海賊がこの島に居るみてぇで既に動いてるようだ。」

?「へぇ…」

?「いやいや、お前バカか?トラファルガーの行動が分かってるんだ!奴を捕まえるには今しかねぇ!俺達は今日は非番だが、この島の駐屯海兵全軍でトラファルガー確保に動くみてぇだ!」

『…っ!?』

ミスティは自分が尾行している男達が海兵である事、そしてこの島の海軍の全勢力がローに向けられている事を知った。

?「ルーキーの1人を確保出来れば世間からの海軍への信頼も得られる上に昇格も確実だからな!」

(…そう言えば中将って言ってたわね。誰かしら…どちらにせよ中将なら厄介ね。知らせなきゃ!)

ミスティは子電伝虫を取り出しローへ連絡を入れたが繋がらず、居てもたってもいられず、以前貰ったベポのビブルカードを頼りに駆け出した。


───


『…此処ね。』

ビブルカードを頼りに辿り着いた場所には廃れた建物があった。

(ちっ…海兵の数が多いわね)

見聞色の覇気を使い状況を確認したミスティは、確認出来る海兵の数に舌打ちした。

(ロー達は中ね…あら?)

外には身を隠していると言えど相当の海兵が控えている。それなのに中には10人程度しか確認出来ない。ロー、ペンギン、シャチ、ベポを除き残り6人。その内、海賊が3人としても海兵は3人。思ったより少ない人数にミスティは首を傾げた。

(どういうこと…ローは強いわ。それなのに…相当自信があるって事?)

バカにされたもんだと少し腹が立ったミスティだが、気を取り直し建物に近づく為、腕を軽く回し脚をブラブラ動かした。

『久しぶり…』

そう呟くとミスティの身体を懐かしい感覚が包んだ。
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