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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第48章 過去への誓いと未来への約束


『あとはローも知っての通り。ドレスローザに居た私がどうやってロー達の元へ辿り着いたのかは分からないけど…助けて貰えたお陰で今に至るの。本当に有難う。』

私はローへ頭を下げた。するとローは考える素振りを見せ口を開いた。

「海軍だ。」

『えっ?』

「ドフラミンゴは用意周到な奴だ。ファミリーの幹部に海兵が居る。漏れたのは恐らくソコからだ。」

成程。海軍に部下が居たのか。そうであれば青雉やお鶴等の上層部しか知らない筈の機密事項も探る事が出来る。

『そうなんだ…詳しいんだね、ロー。』

「…俺も似たような経験があるからな。」

『ロー?』

「ソイツに気付くことが出来なかった俺のせいで恩人が死んだ。」

『えっ…!?』

私が驚いてローを見ると、ローは視線を下に向けぽつりぽつり話し出した。

「俺は一時期アイツのファミリーの一員だった。そこで出会ったんだ。今の俺があるのはあの人のお陰だ。」


──


私は黙ってローの話を聞いていた。どれ位そうしていただろうか。ローの話の内容が濃すぎて処理速度が追いつかない。

ローの故郷で起こった事
破壊する対象物としてしか周りを見る事が出来なかった事
ドフラミンゴに拾われた事
恩人と出会い世界が変わった事
ドフラミンゴに恩人を殺された事

──そして恩人の本懐を遂げる為に今までの人生を捧げてきた事


「俺は必ずあの人の本懐を遂げる…!この命にかえても!」

『ロー…』

そこに居るのはいつものクールな彼ではなかった。心の奥底にメラメラと燃える炎のように熱く決して消えることの無い憎しみを宿し、恩人の本懐を遂げるという固い決意と共に生きてきたロー。

ローの本当の姿を見た私は思った。ローの力になりたいと。それにドフラミンゴは自分にとっても見過ごすことの出来ない存在なのだ。

『ロー…貴方の目的の為に私を使って?』

「何を言っている?お前には関係ねぇ。」

『助けて貰ったお礼がしたい。私は戦えるし諜報部員だから情報収集は得意よ?それに海賊の貴方じゃ手出しが難しい世界政府や海軍を探るにはもってこいの人選じゃない?』

「ミスティ…」

『どうせベポ達には言ってないんでしょ?クルーを巻き込みたくないから1人でやるとかカッコつけ過ぎ!』

私は真っ直ぐローを見て言った。







──貴方と一緒に戦う。貴方の力になりたい。
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