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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第48章 過去への誓いと未来への約束


『話って…』

「……。」

自分から呼んでおいて口を閉ざすローに違和感しかない。

『…ロー?』

名を呼べば整った顔が私を真っ直ぐ見てきた。相変わらずの目つきの悪さだがいつもと違った。弱さというのか…いや、恐怖のような憎しみのような何か禍々しいものが感じる。

『どうしたの…?』

「…ドンキホーテ・ドフラミンゴ」

『っ!!』

自分が此処に居る原因となった男の名に反応してしまった。治ったはずの傷が痛んだ気がして手が動いた。でも何故ローが…

「おい、そこに傷はもう無いだろうが。俺が治したんだからな。」

『……。』

「まぁいい。あの傷はあの悪魔にやられたんだろ…思った通りだ。」

『何で…』

何故ローが知ってるのだろうか。あの傷をつけたのがドフラミンゴである事を。以前、尋問された時も任務の事に関して私は頑なに口を閉ざした。

「お前の傷はそこら辺の武器で出来るもんじゃねぇ。弾丸なんかじゃあんな事にはならねぇよ。もっと細く硬い…糸のような」

流石、死の外科医と言われるだけあって腐っても医者なんだと思った。

「あの悪魔はイトイトの実を食べた能力者だ…納得出来る。」

ここまで言い当てられたら逃げられないと思った私はふぅっと息を吐いた。

『…私、好きな人が居たの。とっても大切な人。』

「あぁ?そんなモン興味ねぇよ。」

『いいから。私の話、聞いて?』

ローは渋々と言う感じで黙った。

『その人の仲間や知り合いが行方不明になってるって聞かされて。でもその人は直接動けないから…私が代わりに。』

名前や機関こそ伝えないものの、行方不明となったCPや海兵達を助ける為にレインの代わりに任務に就いた事を話した。

『最初はね、ドフラミンゴには関わらないつもりだった。情報だけ持ち帰るだけ。でも、ドレスローザに乗り込んだ時点で私の動きはドフラミンゴにバレていた。』

「…何故バレた?」

『分からない。でもドフラミンゴに言われた…お前は駒として利用された、見捨てられたって。』


── お前は駒として利用されたんだよ!

── 世界政府も海軍もお前なんか死んでもお構い無しさ。


自分で話しながらあの時、ドフラミンゴに言われた言葉が頭の中でリフレインする。

『私の好きな人も知ってたのかなって…知ってて私をドレスローザへ…』

レインの顔が浮かんだ。
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