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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第47章 変化


※ベポ視点

今、オレ達の船に1人の女の子が乗っている。名前はミスティ。怪我をしたミスティがオレ達の目の前に現れたのがそもそもの出会い。外科医のキャプテンに助けられたミスティは、今リハビリの為にこの船に乗っている。

CP9だって聞いた時は皆がミスティを危険視した。そりゃそうだよね。政府の役人なんだもん。オレ達海賊からしたら敵なんだから当たり前。

でもね。ミスティはオレ達が思っている人間じゃなかった。海賊に襲われたポーラータング号と戦いの苦手なクルーを守る為に戦ってくれたんだ。思うように戦う事が出来ない身体を酷使したせいで死にかけたミスティ。

キャプテンは仲間の為に戦ってくれたミスティがずっと望んでいた鍛錬する事を許可した。まぁ、右腕と左脚のリハビリを兼ねているから無理しないってのが条件だけどね。それで今に至る。

「あ゛ー!!またミスティに負けた!!」

「シャチ、酷い負け方だったな!!あれは笑える!!」

『いつでも相手になるよ!』

目の前ではシャチ、ペンギン、ミスティが楽しそうに話している。傍から見たら仲間内の一コマに見えるだろう。皆、ミスティを受け入れ今ではクルーの一員と思っている奴も多いと思う。実際オレはそうだし。

優しいし気は利くし…なんと言っても可愛い。オレは人間の事はよく分からないけどオレ達の尊敬するキャプテンと並んでも見劣りしない容姿だ。それが全て。オレ達の自慢のキャプテンはカッコイイし強くて頭も良い。そんなキャプテンと並べるのはきっとミスティだから。

『…ベポ?』

加えて性格なのか職業柄そうなのか物怖じしないミスティ。オレ達ならともかく"あのキャプテン"を怖いと思っていない。それはすごい事だ。

『ねぇ、ベポ?』

だから…

『ベポ!!』

「え!?何!?」

オレは急に名前を呼ばれ驚いた。

『ボーっとしてたから…大丈夫?』

ほらね。こんなとこ。ミスティは優しいんだ。

「あ、ごめん。考え事してた。あ、それよりもうすぐ新しい島に着くよ!今回は大きな島で栄えているから色々楽しめると思うよ!」

オレは誤魔化すためにもうすぐ着く予定の島の情報を口にした。するとシャチを始めその場に居たクルー達のテンションは一気に上がった。
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