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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第41章 同期


「あの娘は本当に優秀だよ。私達も気付かなかった。」

「ならどうして…!?」

スッ

おつるさんは1枚の写真を差し出した。

「それが証拠だよ。相手は革命軍の参謀総長さ。」

俺はその写真を見て目を見張った。

「これ…!!」

写真に映る男とミスティらしき女。顔はよく見えないがおつるさん達は身体的特徴からミスティだと判断したのだろうが俺はそれがミスティだと確信出来た。

見間違える筈はない。これはあのパーティーの時だ。よく似合っていた黒いパンツドレス…間違いなくあの時のミスティだ。

── 親の決めた相手でしたが関わる内に好きになりました
── この人とずっと一緒に居たいって思って海に出るとか浅はかですよね?
── 気持ちがぐちゃぐちゃだった私は彼に縋ろうとした

ミスティの元婚約者は革命軍の参謀総長ってことか?元婚約者に対するミスティの気持ちは聞いていた。本当に好きだったと思う。それならこの写真は動かぬ証拠。

「たとえミスティが革命軍の兵士だったとしてそれが死ぬ理由に?」

「……。」

「それに何故ドフラミンゴに…この件は極秘中の極秘案件では…!?」

「ミスティを革命軍のスパイだと気付かず政府の中枢に配置した政府お偉いさんが彼女を始末しようとした…その舞台を俺達海軍がお膳立てし何も知らない彼女を諜報部員として送り込んだ。最初から彼女を殺すつもりだった…こんなところかねェ。」

「…知ってたんですか?知っててミスティを…!?」

俺はクザンさんに掴みかかった。

「お止め!レイン。」

「俺は知らねェ。もしそうなら他の海兵達をドレスローザへ行かせなかった。」

「…嵌められたって事ですか。自分達の組織に。」

「私達はそう考えている。それに任務を言い渡したのは海軍だからね。死人が出てもこちらの責任として処理出来る…政府の考えそうな事だよ。」

「俺は…ミスティを…!!」

クザンさんもおつるさんも黙って俺を見ている。

「俺の為になるならと…それが最初から死ぬ事が決まっていただと……!?」

強く噛んだ唇から鉄の味がした。

「お前達2人には本当に申し訳…」

「失礼します。」

俺はそれ以上聞きたくなくて部屋を出た。
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