【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった
第39章 戦争のアト
※レイン視点
「お前…何で此処に居る?」
俺は目の前でわんわん泣いているコリンに聞いた。
「連絡貰ったんだ…ひっく…レン兄ぃが…っ…怪我して意識が戻らないって…心配したんだから!」
「…悪かった、コリン。」
「本当だよ!もう!セツナも心配してる。本当は2人で来たかったけどそんなに抜けると仕事がね…早く元気になってよね!」
そうコリンに言われセツナにも悪かったと思った。
「俺の事…聞いたんだろ?世界政府公認の七武海と殺り合ったんだ。タダじゃ済まない。お前達の所に戻れるかは分からない。」
「そんな…」
「…悪い。」
自分の行いが慕ってくれる部下を悲しませる結果となった事に申し訳ないと思った。左遷で済むのかも分からない。
「…何があったの?」
「……。」
泣き止んだコリンが俺を真っ直ぐ見て言った。だが、黙り込んだ俺を見て察したのだろう。
「ここ数ヶ月色々あったからさっ!!まぁ、無理して話さなくても良いんだよ!言いたくないこともあるだろうし…」
「コリン…悪い…俺もまだ整理出来ていないんだ。」
「…そっか。まぁ、話せる時が来たらいつでも言ってよ!」
「あぁ。」
俺はそう答えるので精一杯だった。
──
数日後。
未だ海軍本部で世話になっていた俺の元に通達があった。
「3ヶ月の謹慎…」
「えっ!?じゃあ謹慎明けたら変わらずまた一緒に仕事出来るってこと?」
コリンが興奮気味に聞いてくる。
「…まぁ、そうなるな。」
喜ぶコリンはこの際だから仕事を忘れてゆっくり休むよう提案してきた。
「もしくはせっかくだからどっか旅行する、とか?」
「お前…謹慎の意味分かるか?」
まぁ、確かに。長い休みを貰ったと思いゆっくり過ごすのも悪くない。
「おい、レイン!調子はどうだァ?」
クザンさんがやって来た。この人にはだいぶ迷惑掛けたよな。
「色々すみませんでした。」
「いやァ…弱ってるお前なんて貴重だからなァ!良いもん見せて貰ったわァ!」
「本当に何て言えば…」
「まァ、早く心身共に元気になれ!もう、帰るんだろ?気をつけてなァ~」
それだけ言うとクザンさんは出て行った。俺を認めてくれていたクザンさんに今回の件で泥を塗ってしまった。俺はもっと肉体と精神共に鍛えなければと心に決め海軍本部を後にした。