【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった
第39章 戦争のアト
──聖地マリージョア
「引き止めたがガープは実質職を降りた。」
世界政府全軍総帥コングは目の前の男に言った。
「だが、肩書きはそのままに軍には残って貰う。若い海兵の育成の為にな…"海軍元帥"を辞めると言うのならせめてお前もそうしてくれ、センゴク。」
此度の戦争で辛くも勝利する事になった海軍ではあるが、そのトップの表情は固く眉間の皺は深く刻まれている。
ロジャーの時代から海軍を前線で引っ張って来た二大巨頭が退くことを避けたいコングだったが、彼等の頑固さはよく知っている。こうと決めたら譲らない2人の思いを尊重した。
「それよりコングさん、時期"海軍元帥"に私から"青キジ"を推薦したい。」
海軍も変わらねばならない。
──"偉大なる航路"マリンフォード海軍本部
「生きてたなァ〰️見事に。お前聞いた?"麦わら"がまた騒ぎを…」
「…ええ」
修復中の建物内の一室で向かい合うクザンとスモーカー。渦中の麦わらのルフィとは海軍の中でも縁の深い2人である。
「舌の根も乾かねェ内に…"16点鐘"!?何かのメッセージかコリャ!?」
「さァね…それより俺の異動の件は…?」
「……まァセンゴクさんに掛け合いはするが本気かお前。G5ってのは志望して行く様な場所じゃねェ…問題だらけだあそこは…海軍G・L第5支部…つまり新世界へ行きてェわけね……」
「標的は近い方がいいんで。」
溜息を吐くクザンにスモーカーが思い出したように言った。
「そういやあの若いCPは大丈夫なのか?ドフラミンゴと殺り合ったと小耳に挟んだが…」
「あァ…まァ良くはねェわなァ…」
先程より更に深い溜息を吐きクザンは天を仰いだ。そんな姿を見てスモーカーはこの人も色々大変だな、とだらけきった正義を掲げる割に面倒見の良い目の前の大将を哀れんだ。