【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった
第38章 海賊とは
「ここは戦場だ…!!俺は七武海。仕事しなきゃならねぇ。お前とは一度やり合ってみたいが今じゃねェ…!!」
楽しそうなドフラミンゴを睨みつけるレイン。そんなレインの横を通り過ぎる際にドフラミンゴは言った。
「お前ならすぐ別の女、出来るだろ?任務の為なら誰にでも抱かれるような諜報部員忘れろ…!!」
(……!!)
じゃあなと言い戦禍の中心へ歩いて行くドフラミンゴ。
「…おい、待てよ。」
「あ?」
振り返るドフラミンゴの顔に拳がめり込む。
ドゴォォン!!!
地面に叩きつけられたドフラミンゴ。
(お前にアイツの何が分かる!!どんな気持ちで任務に就いていたか!!)
口元を手の甲で拭いながら起き上がるドフラミンゴが言った。
「てめぇ…覚悟出来てんだろォなァ…!?」
そこからは2人の世界だった。完全にスイッチの入った2人は自身の役目を忘れ殺り合った。
──
戦局は海軍に傾いていた。火拳のエースと白ひげが死んだ。自身を庇いサカズキに腹を貫かれた兄の姿を目の当たりにしルフィの精神は崩壊を防ぐべく機能を停止した。
危険因子と認定され標的にされたルフィを守る為に白ひげ海賊団の隊長達は、尽力するが大将達の力に追い詰められる。
最終的にルフィを任されたバギーはどうして良いか分からず取り敢えず空を漂っていたがサカズキのマグマが追いかけて来た。
「ギャ──!!!マグマ〰️〰️!!?」
どこへ逃げても逃げ切れる状態では無かった。バギーが諦めようとしたその時。
ザバァァン…!!
海面から潜水艦が現れ誰かが叫ぶ。
「麦わら屋をこっちへ乗せろ!!!」
「ム・ギ・ワラヤ〰️〰️!?あァ!!?てめェ誰だ小僧!!」
ルフィの敵だが縁があり死なれても困ると言う男は続けた。
「そいつをここから逃がす!!!一旦俺に預けろ!!!俺は医者だ!!!」
──
クザンは焦っていた。全ての戦力がルフィに注いでいるにも関わらずこのままでは逃げられてしまうからだ。
「くそっ…レインが前線に居た筈だが…」
そう思い見聞色の覇気を使い存在を確認した。自分とレインなら止められると思ったからだ。
「ん?…おいおい、どういうことだァ…!!」
当のレインは見つかったが七武海の一人であるドフラミンゴと戦闘になっている。身体の傷を見るにお互いお遊びではないようだ。
「…アイツ!!」
