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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第38章 海賊とは


「何だ…あれは!?…軍艦!?」

レインが空を見上げると軍艦と思わしきモノと一緒にギューギャー騒ぐ人と思わしきシルエットが多数確認出来た。

ドッパァァァ……ン!!

奇跡的に氷の地を避け湾内に着水した船は木っ端微塵になったが乗っていた者達は助かったようだ。

すると、この地に場違いな明るい声が響いた。

「エ〰️〰️ス〰️〰️〰️〰️!!……やっと会えたァ!!!」

(あれは…!?)

「助けに来たぞ〰️〰️!!」

シャボンディ諸島で天竜人を殴り飛ばした3億の賞金首"麦わらのルフィ"を筆頭に七武海の一人"海峡のジンベエ"、元七武海"クロコダイル"、革命軍幹部"イワンコフ"等、錚々たるメンバーが揃っていた。

(インペルダウンから脱獄し火拳の為に乗り込んで来たっていうのか?仲間の為に…大切な者の為に、ソイツを助ける為なら皆が命掛けるって言うのか?)

「来るな!!ルフィ〰️〰️!!!」

「!?」

「わかってるハズだぞ!!!俺もお前も海賊なんだ!!思うままの海へ進んだハズだ!!!俺には俺の冒険がある!!!俺には俺の仲間がいる!!!お前に立ち入られる筋合いはねェ!!!」

エースに会えて喜ぶルフィに対し浴びせられた否定の言葉。

「お前みてェな弱虫が!!!俺を助けに来るなんてそれを俺が許すとでも思ってんのか!!?こんな屈辱はねェ!!!」

エースが力の限り叫ぶ。

「帰れよルフィ!!!!なぜ来たんだ!!!」

「おれは弟だ!!!!」

そう叫ぶとルフィがエースの居る処刑台に向かって走り出した。

(ロブ・ルッチを倒した男ならもしかすると…いや、買い被りすぎか。たかが3億のルーキーがこの勢力に勝てる筈がない。)

レインの予想通り、海軍中将や七武海により痛めつけられその度に身体が吹っ飛ぶ。だが、倒れても倒れても立ち上がり処刑台を目指すルフィ。

「エ〰️〰️ス〰️〰️!!!好きなだけ何とでも言えェ!!!おれは死んでも助けるぞォォ!!!」

(死んでも助ける…か。)


──レイン


「…っ!!」

ルフィの言葉が胸に刺さった気がしたレインは押さえ込んだ記憶と思いが湧き上がってくるのを感じた。

「くそっ!」

目の前の状況に集中する事で雑念を払ったレインは、そこで初めて今まで注視していた男の姿が近くに無いことに気付いた。

「しまった…!!何処へ行った!?」
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