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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第38章 海賊とは


「流石だな…」

レインは呟いた。エース奪還の為、目標の処刑台を目指し突っ込んで来る海賊達。大将を始め、中将クラスも控えるこの布陣に正面からぶつかってくる。

その巨体で標的にされる事が分かっていながら道を作る"国引きオーズの子孫"リトルオーズJr。
砕氷船と共に氷塊を粉砕しながら氷の海を進む"氷の魔女"ホワイティベイ。

この2人により湾頭2箇所が突破され大きく攻め込まれる。海兵達は焦るがあの人にとっては想定内。幾重に重ねた作戦の網の内の一つだろう。

「智将"仏のセンゴク"…」

今回の作戦についてレインは細かく知らされてはいない。レインの役割は王下七武海の監視と牽制。白ひげ海賊団との戦闘ではない。

「?」

しかし、レインが居る場所は最前線のど真ん中。

「オーズに気を取られてると攻め落としちまうぞ!」

そう叫びながら海賊女帝を狙って大砲をぶちかます海賊達。

シュッ

「嵐脚」

スバァァン!!ドカーン!!

「そなた…」

「余所見をするな。」

「ふん、助けて貰わぬともわらわは問題ない!」

そう言うと女帝は投げキッスのような動作からの弓引きの型を取った。

「"虜の矢!!"」

ドドドドドドス!!!

(此奴能力者だったな…)

「"芳香脚!!"」

ガガガガガガガッ!!!

1に石化、2に粉砕。

「容赦ねぇな…」

「聞こえておる。その為に態々わらわを呼んだのであろう?」

「まぁな。宜しく頼む。」

「男の言う事など聞かぬ…!!あの方以外は…」

ドスゥン…!!

「!?」

地響きのような大きな音と砂塵が舞う先にはリトルオーズJrが地に伏していた。

「フッフッフッフッフッ…!!たまらねェフッフッフッ!!!」

(ドフラミンゴ…!!)

イトイトの実の能力で巨人族をも上回る巨体の足を簡単に切断し、白ひげ海賊団13番隊隊長水牛アトモスをマリオネットのように操り周囲を翻弄する男が叫んだ。

「海賊が悪!!?海軍が正義!!?そんなものはいくらでも塗り替えられて来た…!!!"平和を知らねェ子供共と"戦争"を知らねェ子供共との価値観は違う!!!頂点に立つ者が善悪を塗り替える!!!今この場所こそ中立だ!!!正義は勝つって!?そりゃそうだろ」

「…っ」

「勝者だけが正義だ!!!」

(アイツ…!!ん!?)

レインは空から降ってくる何かに気付いた。
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