【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった
第36章 信じた正義の行末
俺達は強くなる為に修行を積んだ自分達の原点でもある故郷のとある島に辿り着いた。そこでは未来のCPを目指し子供らが修行に明け暮れていた。
皆が昔を懐かしみ思い思いに過ごしていた所に、政府の追っ手が島に乗り込んで来た。
「アイツは…」
大勢の海兵を率いて乗り込んできたのは海軍将校ベリーグッド。俺達の敵ではないが故郷に騒ぎは持ち込ませる訳にはいかない。7人の六式体技を以て制圧した。
「アイツに繋げ。」
俺は船にあった電伝虫を見つけブルーノに指示した。程なくして誰か分からない程の顔面損傷を負ったと思われる元上官の顔に電伝虫が擬態した。
「聞いていますか?元上官。こちら元部下ロブ・ルッチ。あなたに言いたい事がある。」
俺達CP9に罪を押し付け、自分1人安全圏でゆっくり療養中等、ふざけるな。
「聞いて下さい元上官。いずれ必ずあなたの下へ皆で一緒に戻ります。」
俺達の信じてきた正義を貫いた結果がこれだ。覚悟しておけ。
俺を除く6人も同じ気持ちのようでそれぞれベリーグッドの身体の一部を手にしながら笑っている。
「そしてミスティの事もお忘れなきように。」
ガチャッ
俺は一方的に伝え電伝虫を切った。俺達は海軍船を乗っ取ると大海原へ船を進めた。
「カリファ…ミスティが就いた最後の任務、調べられるか?」
「えぇ、勿論。任せて。」
俺達のやる事は決まった。
"任務"の枷から解き放たれて全ての行動は"任務外"だ。だが、俺達は仲間だ。足並み乱れること無く皆の思いはただ1つ。
「ミスティの任務の裏を調べ、世話になった元上官へお礼参りといこうじゃねェの。」
お前にも俺達と同じようにお前が信じた正義があったんだろう?その正義の為にやった事なら俺達と同じだ。お前の仇もついでに討ってやる。
──お前は俺達CP9の1人だ、ミスティ。今迄も、これからも。