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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第36章 信じた正義の行末


やはりCP9のリーダーなのですね。その質問に私が答える為にはミスティ様の秘密をお伝えしなければいけない。これだけは避けたかった。

「…何故お前に給仕を辞めさせ此処で働かせようとしたタイミングがその時だったか分かるか?」

再度、質問をされ私は諦め言った。

「今からお話する事は私の生涯でどなたにもお伝えすること無く墓場まで持って行こうと決めた事にございます。不躾ながら1つ条件を…」

これだけは守りたい。

「如何なる事実があろうともミスティ様の誇りと名誉はお守り下さい。」

私は真っ直ぐ目の前の男を見て言った。以前の私なら絶対しないし出来ない所業だ。政府の役人を…いや、かの有名なCP9最強の男を前にしてこのような事、一般人の私の行いは許されるものでは無い。でも、私にはそれ以上にミスティ様をお守りしたい。私の大切な人だから。

「…分かった。」

リーダーの回答に隣のカリファ様が付け加えた。

「皆も良いわね?…特にフクロウ、分かってるわね?」

凄みを効かせたカリファ様の念押しに皆頷いた。

「有難うございます。」

私はお礼を申し上げ一通の手紙を取り出しお渡しした。

「此方を。」

「……。」

「手紙?」

「其方にミスティ様の秘密と思いが詰まっております。どうぞお読み下さい。」

私は席を立ち寝台から離れ皆様にスペースを譲り入口近くで控える事にした。

「カリファ…読んでくれ。」

「ええ…」

カサっと手紙を開きカリファ様が読み始められた。

「カレン、突然の事で驚いていることでしょう。強引な真似をしてごめんなさい。でも、残された時間が少ない私が貴方に出来る唯一の恩返しです…」

冒頭だけで私は涙が溢れた。恩返しって何ですか?私は無理強いされて仕えていた訳では無いですよ?貴方様は私を家族のように気遣って下さいました。私は貴方様と過ごす日々が本当に楽しく幸せな毎日でした。寧ろ恩返しをしなければいけないのは私の方です。

今、この方々へ手紙をお見せした事、怒っておられますか?私の行いは間違っていますか?

私はCP9のお一人として任務に就くミスティ様を1番近くで見ておりました。だから貴方様が誇りを持って、どれだけのモノを背負ってここまでこられたのか。

だから噂や憶測で汚されたくない。






──ミスティ様の全てを
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