【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった
第36章 信じた正義の行末
※カリファ視点
私はエニエス・ロビー崩壊から今日までの事をルッチに全て話した。此処がセント・ポプラの病院であり治療を受けたこと。麦わら達に負けたこと。長官に罪を擦り付けられ追われる身となったこと。
ルッチは黙って聞いていたけど内心は腸が煮えくり返る程の怒りを感じていたと思う。だってそうよね?私達は幼き頃より政府の為に命を賭し身を捧げてきた。そして、命令により任務を遂行した。それなのに…
「悪かったな。」
「えっ!?」
急にルッチに謝られ私はびっくりした。何に謝られたのか分からなかったから。他の皆も同じだった。
「俺を医者に診せる為に金を稼いでくれたんだろ?」
「そんな事、当たり前じゃない!!」
「そうだぞ、俺達仲間なんじゃから!」
皆が口々に言う。私は嬉しかった。今まで、なんて言うかこういう温かさ…感じた事なかったから。
「それにその件は色々あって…」
「?」
「実は…」
──コンコン、ガチャッ
「あの…薬をお持ちしました。」
控えめなノック音の後に扉が開き病院スタッフが入ってきた。ルッチに話しておこうと思ったそのタイミングで、渦中の人物の登場に私は丁度良いと思い用が済んだ彼女を居座らせた。
「彼女…分かる?」
「…いや」
まぁ仕方ないわよね。私達はここ5年はエニエス・ロビーではなくウォーターセブンに居たんだから。
「貴方の医療費の件は彼女のお陰なの。勿論、私達は資金作りに奔走したけれど時間が掛かってしまって…早く医者に診せないといけない状況だった私達は彼女に助けられた。」
「……。」
私の説明にルッチは何も言わず彼女を見ていた。私は彼女に自分から説明して欲しいと頼んだ。彼女はコクンと頷きポツリポツリ話し始めた。
「私は数ヶ月前までエニエス・ロビーで働いておりました。そこで数年間ある方に給仕としてお仕え致しました。」
「給仕…」
ルッチの呟きに流石は我らがリーダーだと私は思った。専用の給仕が就くのは限られた者だけである事を当然ルッチも知っている。
「はい。名をカレン、CP9のお一人ロゼ・ミスティ様にお仕えしておりました。」
「!!」
彼女は真っ直ぐルッチを見て言った。
──私が今此処に居るのはミスティ様のお陰でございます。私の知る全てをお話し致します。