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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第32章 9番目の正義の名のもとに


どうやら侵入者を許したようだ。このパッフィング・トムへの途中乗船は不可。となると出航から乗せちまった事になる。呆れてものも言えない。まぁ下船も不可能と言える。

「侵入者も罪人達も必ずまだこの海列車に乗っている。落ち着いて探せ。」

だが…

「後部2車両切り離された!?あなた達一体何をやってるの!?」

何故この任務にこんなにも使えない奴等が多いのか。これ以上俺をイラつかせるな。自由の身になったフランキーをもう一度捕らえることだけ考えろと指示を出す。

「ニコ・ロビンを取り返す事などあいつらには絶対にできない。」

──

ガシャァァァン!!!

ズドオォン!!!

車両の入口と天井から轟音と共にワンゼとひ弱そうな男が吹っ飛んできた。

「急に騒がしくなったわね。」

「護送の為の兵士は結局全滅か…」

「別に期待もしておらんがのう……」

全くだ。侵入を許すどころか倒されるとは言語道断。仕置が必要だなと考えていると足元で伸びていた男が何やらブツブツ言っていることに気付いた。新入りのネロとはコイツじゃないかと言うカク。

「ハァ…もう許さねェっしょ…!!俺は戦闘の天才と言われてきた男だぞ!!もう構わねェ……殺してやる。」

ボコられといて何を言ってやがる。

「…おい新入り」

「……アァ…アンタ…ロブ・ルッチだな。挨拶が遅れたねェ…!!ちょっと待っててくれよ。今あいつを殺して…」

「フランキーは生け捕りだ。感情に任せて任務を見失うとは……イヤもういい。3秒やるから…さっさと逃げろ。」

「!?は?」

俺の言う事が理解出来ていないようだ。頭も悪いとは…俺はイラつきカウントに入った。

「3…」

「逃げるって…誰から…」

「2…」

「え…」

俺の人差し指が目に入ったのか漸く理解したようだ。だがもう遅い。

「ちょっと!ウソだろ!!!」

「1」

「やめろバカなマネ!!!剃!!!」

バカはどっちだ。

ドドドドドッ!!!

「ぐあァ!!!」

「何もかも半端なお前にCP9は務まらん。"六式"揃っての超人だ坊や…」

俺は男を海に捨てカリファに長官に伝えろと命令した。

「"新入りは弱すぎて使えませんでした"と。」

指銃と鉄塊を会得していないとは話にならん。

「了解。あの子を待機させとくよう伝えておきます。」

「最初からそうしとけ。」
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